「酵素ドリンクを手作りしたいけれど、砂糖は健康に悪そう…」
「氷砂糖よりナチュラルな甘味料で安心・安全な酵素ドリンクを作りたい」
そう思って調べている方の多くが行きつくのが、「てんさい糖」を使った手作り酵素ドリンクです。
てんさい糖は、血糖値の上昇が緩やかで、オリゴ糖を含む天然の甘味料。酵素ドリンクの仕込みにも最適です。この記事では、
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てんさい糖を使うメリット
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てんさい糖で作る酵素ドリンクの作り方(初心者向け)
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失敗しないコツと注意点
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美容・健康にうれしい効果
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他の糖との違い
について、発酵初心者でもわかりやすいように丁寧に解説していきます。
■ そもそも「てんさい糖」とは?
「てんさい糖」は**サトウダイコン(甜菜)**という植物から作られる砂糖で、主に北海道で生産されます。
他の糖(白砂糖、三温糖、氷砂糖など)と異なり、
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精製度が低く、ミネラルが豊富
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血糖値の急上昇を防ぐ
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天然のオリゴ糖が腸内環境に良い影響を与える
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やさしい甘みで果物の風味を邪魔しない
という特徴があります。
■ てんさい糖で酵素ドリンクを作るメリット
比較項目 | てんさい糖(甜菜糖)使用 | 白砂糖や氷砂糖使用の場合 |
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血糖値への影響 | 緩やかで低GI | 急上昇しやすく高GI |
オリゴ糖含有 | 天然オリゴ糖が腸内細菌のエサになる | 含まれない |
味のやさしさ | まろやかでコクがある | 甘味が強すぎて果物の風味が損なわれることも |
ミネラル含有 | カリウム、マグネシウムなどが残っている | 精製の過程でほとんど除去される |
■ てんさい糖で作る酵素ドリンク|基本レシピ
▼ 材料(仕上がり約1.5L分)
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お好みの果物(例:りんご・いちご・レモンなど) … 合計1kg
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てんさい糖 … 1kg(果物と同量)
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レモン(無農薬 or 皮をむいて使用) … 1個
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発酵促進のためのミネラルウォーター … 少々
▼ 用意する道具
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3L以上の広口ガラス瓶
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木ベラ or シリコンスプーン
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アルコール or 熱湯で殺菌できる環境
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ガーゼや布巾(フタの代わり)
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ゴム手袋(素手の菌の混入を防ぐ)
■ ステップで解説|作り方の手順
① 材料を洗って水気をしっかり取る
→ 果物はよく洗い、できるだけ農薬の少ないものを使う。水分はカビの原因になるのでペーパーで丁寧に拭き取る。
② ガラス瓶を殺菌して乾燥
→ 熱湯消毒 or アルコールでしっかり殺菌し、風通しの良いところで乾燥させておく。
③ 果物とてんさい糖を交互に重ねていく
→「果物 → てんさい糖 → 果物 → レモンスライス → てんさい糖」という層構造を作る。最後は必ずてんさい糖で覆う。
④ ガーゼをかぶせてフタはしない(通気性確保)
→ 発酵には酸素が必要。完全密閉はNG。
⑤ 室温(20〜25℃)で10〜14日発酵
→ 毎日1〜2回、清潔なスプーンで底から全体をかき混ぜる。雑菌が繁殖しないよう手は使わない。
⑥ 発酵が完了したらガーゼで濾して冷蔵保存
→ 濾した液体は清潔な瓶に入れて冷蔵庫で保管。約2〜3か月は保存可能。
■ 発酵のサインと成功の目安
発酵が進んでいるサイン | 状態 |
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泡がぷくぷく出てくる | 酵母が活性化している証拠 |
甘酸っぱい香りがしてくる | 発酵中のフルーツの香り |
果物が沈み、液体が増えてくる | エキスが抽出されている状態 |
■ 飲み方のバリエーションとおすすめのシーン
飲み方 | シーン/効果 |
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水や炭酸水で割る | 朝のリセットドリンク。代謝UP&胃腸すっきり |
豆乳やアーモンドミルクに加える | ダイエット中の栄養補給ドリンク |
ヨーグルトやグラノーラにかける | 美容&腸活朝食。お腹の調子を整える |
寒い日はお湯割り | ホット酵素として内臓を温め、冷え性対策にも効果的 |
ハーブティーに少し混ぜる | リラックス+整腸のW効果。午後のティータイムに最適 |
■ 手作り酵素ドリンクの健康・美容効果
● 腸活効果(オリゴ糖+発酵菌)
→ てんさい糖に含まれる天然のオリゴ糖が善玉菌を増やし、腸内フローラを整えます。
● ダイエットサポート
→ 発酵による代謝UPと、甘いのに低GIで血糖値を急上昇させない優しさ。
● 美肌・アンチエイジング
→ 発酵でビタミン・ポリフェノールの吸収率がアップ。肌にハリと透明感を与えます。
● 疲労回復
→ クエン酸や酵素の作用で、日常の疲れを取るサポートに。
■ 他の糖と比較|てんさい糖はなぜ人気?
比較項目 | てんさい糖 | 氷砂糖 | 白砂糖 |
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GI値(血糖値) | 低い(約65) | 中程度(約70) | 高い(約110) |
オリゴ糖 | 含む(腸活に有効) | 含まない | 含まない |
精製度 | 低く、ミネラルが豊富 | 高い(純度が高い) | 高い(ミネラル少) |
味わい | まろやかでコクがある | スッキリした甘さ | 強い甘味のみ |
酵素の発酵促進 | 十分可能 | 非常に良い | 可だが雑菌が混入しやすい |
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