「青汁は健康にいいって聞くけど、カリウムが多いって本当？」
「むくみや高血圧に効くって聞いたけど、腎臓が悪い人は飲んじゃダメ？」
そんな疑問をお持ちではありませんか？
青汁にはビタミンや食物繊維だけでなく、カリウムも豊富に含まれており、「体内の塩分バランスを整える」「血圧を下げる」「むくみを改善する」などの働きがあります。
一方で、カリウムの摂りすぎは腎機能が低下している人にとっては命に関わることも。
この記事では、青汁に含まれるカリウムの量、働き、注意点、そして「どんな人に向いていて、どんな人に注意が必要か」をわかりやすく解説します。
■ そもそもカリウムとは？なぜ必要なのか
● カリウムの基本情報
カリウムは体内に存在する重要なミネラルのひとつで、特に細胞内に多く存在しています。
主な働きは以下の通りです。
| 働き | 詳細 |
|---|---|
| ナトリウム（塩分）の排出 | 高血圧やむくみの予防に |
| 細胞内の水分バランス調整 | 浮腫みや脱水のコントロール |
| 神経や筋肉の正常な働き | 筋肉の収縮、心臓の拍動などに関与 |
人間の体にはカリウムとナトリウムがセットで働いており、カリウムが不足すると高血圧や脱力感の原因に、
逆にカリウムが過剰になると心臓に負担をかける危険性もあるため、バランスが重要なのです。
■ カリウムの1日の推奨摂取量は？
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準（2020年版）」によると、成人のカリウム推奨量は以下の通りです。
| 性別・年齢 | 推奨量（mg/日） |
|---|---|
| 成人男性 | 2,500〜3,000mg |
| 成人女性 | 2,000〜2,600mg |
| 妊娠中・授乳中 | 約2,400〜2,800mg |
※ナトリウム（塩分）の摂取量が多い人は、カリウムも多く必要になります。
■ 青汁に含まれるカリウム量はどれくらい？
青汁に含まれるカリウムの量は、原料によって変わります。以下は一般的な1杯（約3g〜5g）あたりの参考値です。
| 原料 | カリウム含有量（目安） |
|---|---|
| ケール | 約200〜400mg |
| 大麦若葉 | 約300〜500mg |
| 明日葉 | 約400〜600mg |
| 桑の葉 | 約150〜300mg |
つまり、青汁1杯でバナナ1本分以上（約350mg前後）のカリウムが摂れることも珍しくありません。
一見、少ないように思えるかもしれませんが、朝と夜で2杯飲むだけで600〜1,000mgのカリウムが摂取でき、1日の推奨量の30〜40％に届きます。
■ 青汁でカリウムを摂るメリット
① むくみ解消
むくみの原因の多くは「塩分の摂りすぎ」です。
カリウムは体内の余分なナトリウム（塩分）を尿として排出する働きがあるため、塩分過多による水分の滞留＝むくみを緩和します。
特に、以下のような人には効果が実感しやすいでしょう。
-
外食が多く、塩分の摂取量が多い人
-
夕方になると足がパンパンになる人
-
生理前のむくみに悩む女性
② 高血圧予防
血圧を上げる要因である「ナトリウム」を排出し、血管を広げる作用があるため、カリウムは高血圧の予防・改善に役立ちます。
青汁＋減塩食の組み合わせは、医師からも推奨されることがあります。
③ 疲労回復・筋肉のけいれん防止
カリウムは筋肉の収縮を助けるため、運動後のけいれん（こむら返り）やだるさの改善にも効果的です。
マグネシウムやビタミンB群と併用することで、さらに相乗効果が期待できます。
■ 青汁でのカリウム摂取に注意が必要な人
青汁はカリウム摂取に優れた飲み物ですが、誰にとっても安全とは限りません。
● 慢性腎臓病・腎機能が低下している人
カリウムは通常、腎臓によって体外へ排出されますが、腎機能が低下しているとこれが難しくなります。
すると、**血中カリウム濃度が異常に上昇（高カリウム血症）**し、命に関わる重篤な不整脈や心停止を引き起こすことがあります。
高カリウム血症の主な症状：
-
手足のしびれ
-
筋力の低下
-
不整脈
-
息苦しさ
● 透析中の方・利尿剤を使っている方も要注意
医師から食事制限を受けている方、また「利尿剤」を服用中の方は、カリウム摂取量の管理が必要です。
結論：
腎機能に不安がある方は、必ず医師に相談してから青汁を取り入れてください。
■ 青汁のカリウムと上手に付き合うためのポイント
-
1日1〜2杯を目安に
カリウムの過剰摂取を避けるため、青汁の「1日摂取目安量」を必ず守ること。 -
成分表を確認しよう
パッケージに「カリウム含有量」の記載がある商品を選びましょう。商品によっては1杯で600mgを超えるものも。 -
他の食品とのバランスに注意
例えば、バナナ・納豆・トマト・海藻類など、カリウム豊富な食材を同時に多く摂る場合は量の調整を。 -
加熱でカリウムは減る
野菜を茹でるとカリウムが水に溶け出しますが、青汁は非加熱製法が多く、栄養がそのまま含まれます。
■ カリウムが豊富な青汁商品3選
| 商品名 | カリウム量（1杯あたり） | 特徴 |
|---|---|---|
| サントリー 極の青汁 | 約500mg | 明日葉＆大麦若葉／抹茶風味で飲みやすい |
| ファンケル 本搾り青汁プレミアム | 約450mg | ケール100％／無添加・栄養重視 |
| やずやの養生青汁 | 約400mg | 腸活向け／乳酸菌入りでお腹にやさしい |
※正確な数値は商品パッケージ・メーカーサイトをご確認ください。
■ よくある質問（Q&A）
Q. 青汁だけでカリウムの1日分は足りますか？
→ 通常の青汁では、1〜2杯で1日の必要量の30〜50％程度が補えます。野菜・果物と併用すると理想的です。
Q. カリウムを摂りすぎるとどうなる？
→ 健康な人は腎臓から排出されるため心配ありませんが、腎機能に障害がある場合は「高カリウム血症」になる恐れがあります。
Q. 子どもや高齢者でも大丈夫？
→ 健康であれば問題ありません。ただし摂りすぎないよう量に注意し、医師の指導がある場合は従ってください。
■ まとめ：青汁はカリウム摂取に最適。でも“体調と目的”に応じた選び方が大切！
青汁は、野菜不足の現代人にとって理想的な「飲む栄養補助食品」であり、
中でもカリウムは、むくみ・高血圧・疲労・便秘など多くの悩みに応えるミネラルです。
ただし、腎臓に疾患がある方やカリウム制限中の方には慎重さが求められます。
健康な方であれば、青汁を1日1〜2杯の習慣にすることで、無理なく体内のバランスを整えることができます。
ぜひあなたも、青汁のカリウムパワーを正しく活用して、内側から健康的な体を目指しましょう！
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